[初学者向け] ウェブサイト公開までの道のりまとめ

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ウェブサイトを作り、公開するには大きく2つのステップがあります。

  • 1. HTMLやプログラムをコーディングしていく
  • 2. 完成したコードを公開するためのサーバーを準備する

今回は、完成したコードを公開するためのサーバーの準備についてお話します。
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サーバーとは

サーバーとは大きく言えば、ウェブサイトをインターネット上に公開するためのコンピュータの事です。作ったHTMLやプログラムは手元の開発マシン内にあるだけでは公開できず、自分の作ったものをインターネット上に公開されているサーバーに置いておく必要があります。またサーバーをウェブサイトとして公開するためには、サーバーに対していくつかのアプリケーションのインストールと設定が必要になります。
サーバーはどのように管理するかで以下の4種類に分ける事が出来ます。他にも専用サーバーというものがありますが個人の、特に学習段階では選択肢にならないので、説明を省きます。
自宅サーバーは例外的な事が多いですが、基本的に料金の安い順に並べています。1 ~ 3については業者のサーバーを借りることになります。

  • 1. レンタルサーバー
  • 2. VPS
  • 3. クラウドサーバー
  • 4. 自宅サーバー

レンタルサーバー

業者の管理している一つのサーバーをレンタルします。一番安価にサーバーを持つことが出来、他の運用方法に比べて設定などもそれほど必要ではありません。基本的に一つのサーバーを複数のユーザーが共有して使うことになります。よって以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 1. 安価で始められる (百数十円/月〜)
  • 2. サーバーの管理ページから作ったファイルを簡単にアップロード出来る
  • 3. サーバーの設定を行う必要がない

デメリット

  • 1. 借りるサーバーによってはPHPなどのプログラムを使うことが出来ない
  • 2. サーバーの設定のカスタマイズなどは出来ない
  • 3. サーバーを複数ユーザで共用しているので、同じサーバーの他ユーザサイトにアクセスが集中すると自分のサイトも遅くなってしまう

デメリットの3については、一つのサーバーを共有しているため他ユーザのサイトにアクセスが集中すると、サーバーの計算処理がそちらに集中してしまい自分のサイトも遅くなってしまいます。しかし、とにかく簡単に始められるのでウェブサイトを公開した経験が無ければ、レンタルサーバーから始めてイメージを掴みましょう。

VPS

VPSとはバーチャルプライベートサーバーの略で、一つのサーバーを仮想的に分割し、一つのサーバーの中に仮想的な複数のサーバーを置く事です。そしてユーザはその仮想的なサーバーの一つを借りる事になります。分割されている仮想サーバーとは言え一つのサーバーをまるごと借りることが出来るため、ユーザはサーバーを好きなように設定、カスタマイズできます。

メリット

  • サーバーに好きなアプリケーションをインストールし、設定できる

デメリット

  • 基本的にサーバーへのアプリケーションのインストールやウェブサイトとして公開するための設定を自分で行う

列挙できるメリットは少ないですがレンタルサーバーより自由度が高く、クラウドサーバーより安価に借りられるため(数百円/月〜)「自分で管理する趣味サイトだけど、PHPなどプログラムを組み合わせて色々凝ったことをしたい。」という場合は一番現実的な選択肢になります。
公開のための設定を自分でやるため敷居が高いですが、VPSでウェブサイトを公開できればウェブプログラマーとして最低限のサーバーの知識を持っていると言って良いでしょう。
仮想サーバーであるため、何か設定に失敗しても、サーバーのリセットは簡単に行えるのもメリットの一つです。

クラウドサーバー

ここ数年、取り上げられるようになったタイプです。「クラウドって今までのサーバーと何が違うの?」と思われるかもしれませんが、実はVPSとそれほど大きな違いはありません。VPSと同じようにユーザ毎に仮想サーバーが割り当てられ、ユーザはその仮想サーバを自由に設定し使うことが出来ます。
VPSとの違いは自分が借りている仮想サーバの、CPUやメモリ、ハードディスク(SSD)などのスペックを後から何度でも簡単に変更出来るという点です。実はレンタルサーバーやVPSは自分が使い始めてから、使っているサーバーのスペックを変更出来ないんです。これが必要になるのは以下のような時です。

  • 1. 取りあえず安いサーバーを借りて公開してみたけど、予想外の大ヒットでユーザ殺到。でも安いサーバーだからアクセスが多すぎてすぐサイトがダウンしちゃう。
  • 2. 逆に絶対ヒットすると思ってスペックの高いサーバーを借りたけど、思ったよりアクセスが伸びないのでコストを抑えたい
  • 3. サービスの特性から昼にしかアクセスが無いので、夜中だけサーバーのスペックを落としてコストを抑えたい

VPSで1. 2. の場合は新しいサーバーを借りて様々な移行作業が必要になりますが、クラウドサーバーなら今使っているサーバーのスペックを簡単に変更する事ができます。あるいは3のような時間単位のスペック変更を自動的に行う事も可能です。このようにサービスの状況によって柔軟に対応出来るため、最近クラウドサーバーが注目されています。有名なクラウドサーバーの業者はAmazon AWSか、さくらインターネットになります。しかし、一般的にVPSよりも料金も高いため、サーバーに関して入門レベルの学習用途で選択肢になることはまず、無いでしょう。

自宅サーバー

サーバーの管理を業者に任せずに自分で行う形になります。自分でサーバー用のコンピュータ(一般的なPCでも可)を購入し、それをサーバー用に設定していく事になります。
自宅にサーバーを持つことで、サーバー設定やネットワーク、セキュリティに関してある程度の知識を深める事が出来ます。しかし、最近は安価にサーバーを借りる方法が色々あるため、自宅サーバーは学習用途以外ではあまりオススメできません。自宅にサーバーを持つという事は電気代や空調など物理的な管理にコストや考える事が増えてしまいます。
このようにウェブサイトを構築するためにはプログラミング以外にも様々な必要があります。プログラミングの勉強が一段落すればこれらの事も色々調べていきましょう。
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