「知識社会がポスト資本主義社会となるだろう」…かつてのP.F.ドラッガーの言葉です。
ICT技術の進歩が急速に進む現在、たしかに知識あるいは情報自体が価値を生むケースは増加しているようです。
また、今後の人間の仕事も単純な肉体労働は減ってゆき、ナレッジベースの職業が増えることで知識労働の割合が大きくなっていくと考えられています。
ドラッガーは知識労働において仕事の作業は自分で定義すべきであり、常にその仕事で求められている結果に目を向け明確化しておかねばならないといった内容のことを述べています。
この時代に生きる 私たちは、果たして自分でしっかりとタスクを決め、望む結果をはっきりとイメージできているのでしょうか?
ポイントは「やりかけの仕事」
「やりかけの仕事」とは、やる必要があるにもかかわらず完了していない仕事であり、いつも頭のどこかに残り続ける厄介な仕事です。
というのも、やりかけの仕事が頭の片隅に残っていると集中力が散漫になり、私たちの仕事のパフォーマンスが悪くなるからです。
やりかけの仕事が頭から離れない理由は3つあります。
1. 求めている結果がはっきりしていない
タスクのゴールが曖昧なケースです。どこまでやればいいのか分からないとタスクに取り組むと、常にそのタスクのことが頭に残り、いつまで経っても頭がスッキリしない状態になってしまいます。
2. 次にとるべき具体的なアクションが決まっていない
やらなければならないことは分かっているけれど、どこから手を付けたらいいのか分からないようなケースです。やらなきゃ!やらなきゃ!という焦りだけが頭に残り、行動は何も起こせないと、辛いだけで全く前に進んでいる気がしませんよね。
3. 以上2つを適切なタイミングで思い出せない
上記1と2のケースであっても、あるきっかけで、ゴールが明確化したり、具体的なアクションが明らかになる場合があります。しかし、そのような状況になっても、該当のタスクを思い出せなければ、1と2の状況を解消することはできません。
こうした性質を持つ「やりかけの仕事」をうまく処理できない以上、ドラッガーの言うような自律的で先の事まで見据えた仕事はなかなか実現できないでしょう。
ひいては知識社会で生き残ることも難しくなってしまいます。
GTDで「やりかけの仕事」をなくそう!
自律的であれ。先まで見据えよ。というドラッガーの言葉は、「やりかけの仕事」を強く意識しなさい。そうしてその仕事がなぜ必要なのか、最後にはどんな状態が達成されているべきなのかをきちんと考えましょう。と言い換えられますね。
実は、この助言のためだけに考えられた仕事術があります。
それこそがこれまで何度か紹介してきたGetting Things Done, GTDなのです。
GTDなら先ほど書いた「やらないといけないのにできていない仕事」の3つの原因を解決することができます。裏を返せば、今後の知識社会で生き残ってゆくことができるということです。
それゆえに、GTDはナレッジワーカーの仕事術という異名を持つのです。
いかがでしたか。
皆さんもGTDで”自分の仕事は自分で決め、望むべき結果を考える習慣”をつけましょう!
現代の知識社会の申し子とも言える仕事術、GTDをはじめてみようかなあという方は、
以下のコース、要Checkです!
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