近年WEBサービスを提供する会社は増加していますが、昨年は著作権を一方的に企業側のものとするという主張で炎上した企業がいくつもありました。2015年も始まって間もないですが、主なものを振り返ってみましょう。
Case1. テレ朝の動画投稿サイト「みんながカメラマン」
経緯:利用規約に以下のような記載があったために炎上、公開直後に閉鎖。現在は規約を修正し、サービスは再開している。
- ユーザーが投稿した動画はテレビ朝日が自由に使用できる
- 使用動画に対して苦情やトラブルが発生した場合はユーザーが責任を負う
- ユーザーは著作権に関する主張はできない
騒動後、上記の部分が削除あるいは緩和された表現になった。 >>> みんながカメラマン
Case2. ユニクロのTシャツ作成投稿サイト「UTme!」
経緯:利用規約に「ユーザーはデータの送信時点で著作物に関する全ての権利をユニクロに譲渡する」という内容が記載されていたため炎上。公開後、約半日で規約を改訂し、「著作権はユーザーのもの」として事態は収束した。 >>> UTme!
Case3. Ennoの文書校正サービス「Enno」
経緯:利用規約に「利用者が書き込みした時点で著作物に関する権利がEnnoに譲渡される」という内容についてネットで指摘を受けその記事が拡散。
その後、規約は改訂された。 >>> Enno
以上、2014年の著作権に関する主な炎上事件でした。
ユーザーがコンテンツを投稿するタイプのWEBサービスが利用規約の中の著作権関連の記述で痛い目をみるリスクはいつも側に潜んでいます。こうした先例を教訓に、WEB系の起業をした方や、起業を考えている方は著作権対策をしっかりしておきましょう!利用規約の作成は本当に注意が必要です…!
Webサービス事業者、WEB系ベンチャーが必ず押さえるべき著作権の知識
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